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はじめての方へ

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カキクケコトリは「サードプレイス」として、近隣店舗のうちくらしをあそぶ展、オリーブガーデン、出茶屋小屋ご利用のお客様並びに、奨学生から浪人、大学生までの学生さん、保護者同伴の就学前のお子様に無料でいつでも自由にご利用いただいております。 施設内では、備え付けの本を読んだり、机で勉強したりできます。また、お子様には奥の棚に置いてある知育玩具で遊んだり、絵本を親子で読んで時間をお過ごしいただけます。 書籍については、貸出も行っております。貸出の方法やその他詳細につきましては、 GUIDE のページをご覧下さい。 当施設の運営者( PEOPLE )が書く、書評、哲学関連のエッセイがこのウェブサイトに投稿されることがあります。「登録」ボタンからメールアドレスを登録していただければ、更新したらメールで本文が届きます。

死にたいと思った人へ

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当施設カキクケコトリ管理人は令和3年1月19日厚生労働省自殺総合対策大綱からの「ゲートキーパー養成研修 死にたいといわれたら――私たちに出来ること」(小金井市・認定NPO法人東京多摩いのちの電話研修担当主催)を受講しました。これを契機とし同日よりカキクケコトリ利用可能な方に、「死にたい人」「自殺念慮をお持ちの方」も含めることにいたしました。 当施設内には人生の意味や働くことの意義について考えるのに役立つ哲学書、資本主義オワコン系経済書、思想書、また発達障害関連の専門家が書いた書籍を無料で閲覧いただけます。なお、特定個別の政党・宗教団体関係の本や自己啓発本は該当しません。 もし、気になった方はぜひ遠慮無くご入室いただいて、これらの本を読んでお過ごしいただけます。また「死にたい人」の電話相談を受け付ける公的・私的連絡先を下記に明示したのでそちらに、ご自身の電話で連絡していただけます。 ○東京多摩いのちの電話 042-327-4343 10時~21時(年中無休) 毎月第3金・土は24時間受付 ○24時間子どもSOSダイヤル 文部科学省 0120-0-78310 ○東京いのちの電話 03-3264-4343 日・月・火 8時~22時 水・木・金・土曜日 8時~翌朝8時まで(24時間) ○いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)IP電話(アプリケーション間の無料通話を除く)からは03-6634-2556(通話料有料) 10時~22時 0120-783-556(フリーダイヤル・無料) 16時~21時 ○こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 東京都福祉保健局保健政策部 14時~翌朝5時30分(年中無休) ○よりそいホットライン 0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料) 24時間年中無休 ○作家の坂口恭平さんのいのっちの電話 090-8106-4666 ○カキクケコトリ管理人 070-5087-9619 根拠法令 自殺総合対策大綱は、憲法の生存権、基本的人権を守る要請から制定された自殺対策基本法に基づき、政府が推進すべき自殺対策の指針として平成29年7月25日閣議決定されました。 日本国憲法第二十五条(1)「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」 (2)「国は、すべて の生活部面について社会福祉、社会

『ドーナツ経済学が世界を救う 人類と地球のためのパラダイムシフト』ケイト・ラワース

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この本によれば、今や地球上で暮らす私たち人類がとりくむべき喫緊の課題も、その解決策も、インターネットのおかげで完全にシェアされている。しかし、各国の政府の動きは遅い。なぜか。まず政治家の都合。 「増税せずに収入を増やしたいという願望」→成長神話にしがみつくほかに、自分たちの次の当選はおぼつかないという現実。 次に、私たち社会の都合。ひとりひとりが、前世紀にエドワード・バーネイズにより発明された広告による消費プロパガンダにより、「物を買えばあたらしい自分になれる」信仰に骨の髄まで、しかも多世代にわたりどっぷりと浸かったままである。 どうすればいいのか。『ドーナツ経済学が世界を救う 人類と地球のためのパラダイムシフト』(ケイト・ラワース)の示す解決の方向性を見てみよう。 では、どうすれば成長依存を克服し、低成長またはゼロ成長の経済を財政的に無理のないものに出来るのか?  第一には、税の目的を描き直し、北欧諸国で成功しているような高負担高福祉タイプの税制への社会的コンセンサスを醸成すること。その際は、言語フレームの専門家ジョージ・レイコフのアドバイスを忘れず、言葉の選択に気を配りたい。「減税」には反論せず、もっぱら「公正な税」を訴えるのが賢明だ。同じように、公共の「支出」という言葉は、反対派によってしばしば無駄遣いを思い起こさせる言葉として使われている。それも公共の「投資」と言えば、質の高い学校教育や、便利な公共交通など、みんなの幸せを指させる公共財に意識を向けられる。  第二には、非道な税対策を禁止して、税の抜け穴や、租税回避地の利用や、利益移転や、多くの世界的な大富豪や大企業――アマゾンからザラまで大富豪――が微々たる税しか納めないですむ優遇措置を許さないこと。世界の租税回避地には富裕な個人によって少なくとも18兆5000億ドルが隠されている。これは一年間で1560億ドルの税収が失われていることを意味する。それだけの税収があれば、極度の貧困を2回以上、世界から一掃出来る。同時に、多国籍企業は毎年、およそ6600億ドルの収益を、ほとんど税金のかからないオランダ、アイルランド、バミューダ、ルクセンブルクに移している。このような問題の是正に取り組む世界的な団体もある。そのひとつ、公正な税のための世界同盟(グローバル・アライアンス・フォー・タックス・ジャスティスhttps:/

『フーコー入門』(中山元・著 2005年初版刊行)

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おもしろ。    リカードが価値の源泉と考えたのは、もはや古典主義時代のように表象の能力によって規定することはできない人間の生身の労働である。リカードは人間の身体を消耗させる労働という概念に基づいて、価値の形成と価値の表象性を分離させた。これによって経済という概念そのものに、時間と歴史が浸透し始める。  リカードにおいてはこの歴史は、窮乏の歴史であり、財の稀少性の歴史であった。「歴史の一刻一刻において、人間は死の脅威のもとで労働するほかない。すべての住民は、新しい資源をみいださなければ、消滅するように運命づけられている」。このように経済を可能とし、必要とするのは、稀少性という基本的な状況であり、労働はこの稀少性を一時的に克服し、一時的に「死に打ちかつ」方法である。 ホモ・エコノミクスとは、人間自身の欲求と、欲求を満足させる物を、自らのうちで表象する人間ではない。差し迫った死から逃れるため、その生涯を過ごし、すり減らし、失っていく人間にほかならない。それこそ有限な存在なのである。(『言葉と物』第八章) 中山元.フーコー入門(ちくま新書)(Kindleの位置No.1117-1126).筑摩書房.Kindle版 まあこれ読んで、思い当たるのは私の「逃避癖」(診断としてはADHD)であろう。結局わたしが何から逃げているかといえば、もう何十回、何百回とやってきた単調な仕事からである。 皿洗いや掃除 経理や行政手続き 仕事の諸々 これらは、着手すれば必ず一定の時間を消耗することが分かっている。皿洗いは、10分。経理は、1時間。仕事は、3時間、等々。時間は否応なく認識されている。作業完了までにかかる経過時間を認識している。 着手すれば、その作業を終えるのに必要な定型時間分だけ、私は死に近づく。もっとも避けたい「死」に、最も確実に近づくことになる。つまり、ルーティンワークの着手(開始)は、我が人生の残り時間を計測するタイマーのスタートボタンを押すことに等しい。まるで自分が、死刑執行のボタンを押すようなものだ。これほどの苦痛はないだろう。ルーティンワークの履行とはすなわち死刑執行人として収監されている私にもたらされる「執行日までの残り時間」の宣告にほかならない。 こういう私の実感は、リカードにもシェアされていたことが、この本を読むと分かる。 すべての人にもたらされる死。その有限性の認

『絶望を希望に変える経済学』、『フーコー入門』など入荷

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 今日新たに、冷蔵庫の書棚に新しい本を入荷しました。 絶望を希望に変える経済学 フーコー入門 Raspberry Piで学ぶ電子工作 いちばん最後の電子工作の本は夏休みの自由研究にも好適かと。

新本、冷えてます

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今日から、カキクケコトリでは新本の販売を始めます。 棚は冷蔵庫に特設しました。ほかの本と区別するためです。 販売する書籍のリストです(価格は税込み価格)。 ●時間かせぎの資本主義 4,620円 ●新実存主義 880円 ●現代経済学の直感的方法 2,640円 ●高校生からわかる「資本論」759円 ●学校へ行く意味・休む意味 1,650円 冷蔵庫内の書籍は、貸し出せません(販売用です)。 お求めの方法はQRコード決済です(非対面販売です)。24時間365日ご利用可能。なお、くらしをあそぶ展営業中に店頭にお持ちいただければ現金でもお支払いができます(対面販売)。 取り扱いタイトルは今後増やします。鮮度の良い棚づくりを心がけます

『武器としての「資本論」』からの簾の設置

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内側の雰囲気もよくなりました 東京は先週土曜日8月1日にようやく梅雨が明け、今日は本格的な猛暑日となっております。 奥の席が満席だったので、写真の彼は西日を臆することなくラップトップを開いて勉強を始めました。 ちなみに彼はこの4月から高校一年生になった小金井市民ですが気の毒なことにコロナのせいで全部授業はオンラインです。 それを見た私は、去年からの課題だった「簾の設置」を超高速で実行し、ものの30分程度で完了しました。簾はサンドラッグで1,500円くらいでした。 マルクスの資本論の言葉を借りると、私は相対的剰余価値の創出に貢献したんですけれども、私の仕事が発火するのに彼の存在は不可欠です。となると彼もまた、相対的剰余価値を作る労働をしたということになります。ところが、じつは彼がここに来るためには、彼が着ている服の洗濯や、彼の食事を世話した彼の家族の家事労働も考えなければなりません。 こう考えると、私の労働は単に私の金銭的支出(1500円)のみならず、金銭では測ることのできない膨大な人の時間と労力が費やされていることがわかろうというものです。 この話題を深堀したい人は是非とも、まず このリポート を読んでみるといいと思います。また、参考文献としては、『武器としての資本論』をオススメします。 無料とはいえ、暑すぎるという彼の背中の無言の訴えに耳を傾けることがなぜ必要かが分かる。

ベーシックインカムについて

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カキクケコトリは学生や若い人々のために使ってほしいと思っていて、じゃあ、高齢者は使えないのか、これは、排除じゃないか、とお考えの向きもあろうかと思います。 まず、最初に強調しますが、カキクケコトリは若い人に使ってもらうことができるとは書いてありますが、誰かダメ、というように積極的に排除するような文言は一言もありません。ですので、それは思い過ごしであるということは確認したいです。その上で、ではなぜわたしが、若い人にまず使ってもらいたいと、「私が思っている」のか?その理由を述べます。 こんにち現代日本にあって、高齢者と若者、もっと言うと、退職して年金を受給している世代と、その年金の原資を自らの賃労働の一部から捻出している現役世代とでまず区別しなければならない。この区別は、税の再分配や社会保障、公正の観点から必要な区別ですが、その理由は制度の建て付け状、そこが区別されているからに他なりません。したがって、私が思っていることは決して差別や排除ではないのです、少なくとも私の。 そもそも、高齢者にくらべて今の若者は、社会的には相対的に不当に不利な立場に置かれてしまっている。その彼らの不利益を少しでも是正するために私はこの施設を、高齢者ではなくて、まず若者に使ってもらいたいと思ってやっているのです。これはある種のアファーマティブアクションといってよいでしょう(後述)。 日本がシルバーデモクラシーと言われてもう何年も経っています。政府与党は、有権者=高齢者ですから、高齢者を利する政策を重点的にとるようになるのが民主主義では自然な流れです。政策は自然と高齢者に有利なように組み立てられ予算も執行されます。 よく、若者の高等学費無償化、とか、待機児童をゼロにする、といった若い人たち向けの再分配政策に対し、財源はどうするんだという声が聞かれます。 一方で、現状では年金や高齢者医療のお金が足りないので、自治体や国は毎年膨大な額をその支払のために予算を充てなければなりません。財源はもちろん国債になります。 しかも、現代日本の年金制度は積立方式ではなく、賦課方式です。これはどういう制度かというと、いまの受給者が受け取るお金は、過去に彼らが積み立てたお金を取り崩しているのではなくて、「今の」現役世代の賃労働収入の一部を天引きするかたちでその財源としているのです(それでも足りない分は国債となる)。